あしたから。

ニュースで惨状を目にするたび心が塞いで胸が潰れるほど苦しいです。
特に岩手は昨年小岩井クラフト展に訪れて以来 
私の中では特別な存在の町になっていました。

ずっと一人でお菓子を焼いてお茶を淹れてお客様の話に耳を傾け
7年間ただひたすらに営んできたカフェ
そのカフェを続ける事が出来なくなってしまった時 
自分に何が出来るだろうと問いかけながら、
少し大袈裟な言い方をすれば 
すがるような思いで出掛けた町が岩手でした。

作家さんの思いのこめられた手仕事のものを紹介したい
漠然とそう思うだけで実は私には
長年愛用したものも親交のある作り手さんもなにもなかった・・。

昨年のあの暑い暑い夏 
ガラスの作家さんとの縁を結ぶことが出来なくて
季節を先取りした品揃えが出来なくて 
鍋や鉄器を並べていました。
誰も来ないお店でひとり 自分の薄っぺらいところと向き合う日々。

自分の足で歩いて その地に赴いて
縁を感じた作家さんにちゃんとお願いしてみよう
そう思って 手仕事のものを紹介するお店になって初めて訪れた町 
それが岩手でした。

クラフト展を立ち上げたあべちほさん
だんな様の南部桶正さん
言葉をかわした岩手在住の作家さん
帰り道ふらりと寄った喫茶店 六分儀のマスター
野田村の泉田さん はるみさん

みなさんのことを思うと何事も無かったかのように
お店を開けて商売をするということが出来ずにいました。

・・でもあした(15日)からお店開けてみます。

作家さんたちが頑張って復活された時に
微力だけど1つでも多くの作品を買わせていただけるように
私が出来ることをしていこうと思います。
貴重な電力と水を大切に
計画停電の決まりごとの中でお届けできる数だけ
お菓子もご用意できればと思っています。
どなたかいらしていただければ嬉しいです。

営業時間も日が暮れたらおしまい。
しばらくはお日様と相談しながら開けたり閉めたり
晴耕雨読・・それでいいと思います。

でもどうか東北地方が温かな穏やかな天候になりますように・・。

カテゴリー: 未分類   パーマリンク

コメントは受け付けていません。