100回目の秋の佳き日に。


100歳になるおばあちゃんのバースデーのお祝いに
チーズタルトの注文をいただきました。

98歳と99歳の誕生日も
さくらのみちのタルトでお祝いして下さったkさんファミリー。
そして今年も100歳のお誕生の日がやってきました。

家族みなでお祝いをするその席に
残念ながらおばあちゃんの姿はありませんでしたが。

今年の桜を見送りながらおばあちゃんは
静かに眠るように人生を終えたそうです。
住み慣れた家で家族に見守られながら・・。

100歳のお誕生日までは生きられなかったけれど
せっかくだから これで最期
みんなでお別れ お祝いしようと
100歳のお誕生タルトを注文して下さったそうです。

人生最期のたいせつな記念日に
お供できて心から幸せに思います。

100の季節
春 夏 秋 冬
いつの時代にみた桜がいちばんきれいだったんだろう
静かで儚い線香花火を何度眺めたのだろう
カサカサと舞い落ちる葉を踏みしめて
吐く息の白さに 春を
春を待ち遠しく想うのはいつの頃からなのだろう

最期のお誕生日タルトを作りながら
答えの無い宿題をもらってしまったような気がして
深呼吸ひとつ・・。

雨粒がすーっと口に入り込んできた。
お日様は見えないけれど 秋の佳き一日。

 

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