小さなさくらのみち展までもうすこし

ちょうど11年まえの今日 さくらのみちはオープンしたのです。
オープン前日。
夜が更けてしんと静まりかえる頃 一人厨房でタルトとシフォン 
徹夜でお菓子を焼いていたことを思い出します。
作り置きせずに、でも味わい深くなるように
少しだけ焼きたてより時間をおきたい。
美味しい頃合をみて 
美味しくなる頃にお客様に届くように・・。

オープンのチラシ一枚作ることもなく看板も花かごもない店先に当日
いきなり行列ができるはずもなく それでも何となく気にしてくださる方が
ひとり又一人・・。
「お店いつオープンですか?」
「・・今日 オープン・・してみました。」
「・・買ってもいいんですか?」
「・・買っちゃって下さい。」なんてとぼけた会話を繰り返した初日。
あの日から10年が経ち 実は少しだけ体調をくずし
お店を続けることが出来なくて
一昨年暮れにクローズさせていただいたのです。

10年の間にお菓子とお茶のお店から
器とお菓子のお店に変わっていきましたが
想いは変えることのないように。
美味しくなる頃に・・。
お客様に心地よい時間を・・。

一年以上ゆっくり休養させていただいたお陰で
「小さなさくらのみち展」 開けることになりました。
復帰第一弾なので何かテーマを決めて企画展を、と
思わないこともなかったのですが
11年前のあの日とおなじ
特別なことは出来ないままに。
さくらのみちらしく昭和の小売店のようにお喋りしながら
お買い物していただければいいなと思っています。

「器買いにきたのに笑いすぎてお腹いたいってどういうこと?」
お店をしている時、泣き笑いしたお客様に
何度もそう声を掛けられましたが
・・どうしてなんでしょう(笑)

泣くことも笑うことも食べることも そして器をめでることも
特別じゃない普段の暮らしのどこかで繋がっている。

今回ご紹介させていただく作品はどれもみな
暮らしがみえてくるものばかりです。

食卓に 窓辺に 台所に すっと馴染む 
暮らしになじむ風景が浮かぶものばかり。
どうぞお出かけくださいませ
(今回 お菓子の販売はお休みです。
いつかまたご注文を受け付けさせて
いただけるよう頑張りますね。)

小さなさくらのみち展
2014年 2月21日(金)~2月26日(水)
11:00~19:00会期中無休 最終日17:00まで
参加作家 秋谷茂郎 折居ゆか 粕谷修朗 サノアイ
     野村亜矢 HACCHI よぎみちこ(順不同)
しろがねギャラリー
東京都三鷹市下連雀3-29-1
℡0422-43-3777
三鷹駅南口下車徒歩5分

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